福岡市美術館

開館時間
9:30~17:30  ※日・祝日を除き8月は19:30まで開館。入館は閉館30分前まで
休 館 日
月曜日 ※9月15日、10月13日(月・祝)は開館し、9月16日、10月14日が休館。

鈴木貴博 生きろ美術館展 IKIRO -Be Alive Museum

「生きろ」と書き続けるアーティスト、鈴木貴博。その鈴木が、近年記憶を書き留めるように描いているのが「絵画」。1996年から世界各地で展開してきた「生きろプロジェクト」の奇跡と、作家の別の顔を映し出す「絵画」、その2つが滞在制作を通し融合する。

2014年 86日(水)~1026日(日)

「生きろ」と「絵画」とレジデンス

「生きろプロジェクト」と「絵画」

本展では、現代美術作家・鈴木貴博(1967年大阪生まれ)の全貌を紹介する。
〈 鈴木貴博ウェブサイト 〉

彼は1990年代から世界各国を渡り歩き様々な場所で「生きろ」の文字を書くパフォーマンスを続けている。なぜ「生きろ」と書くのか?それは彼が、そして人間が生きているから、としか、その理由は見当たらない。「生きろ」と書かれた紙やノートは、まさに彼の「生」の痕跡なのだが、それは彼1人だけのものではない。鈴木は多くの行き交う場所でパフォーマンスを行う。ただ文字を書くだけの行為を多くの人が目撃し、そこに作家との出会い、語らいが生まれ、時に観客もそこに参加する。書き付けられる「生きろ」は、より多くの人々の「生」の痕跡としてそこに現れるのである。

一方で、元々画家であった鈴木は、最近再び「絵画」を制作している。その内容は、西洋絵画のパロディから、動物や植物を描いたもので多岐にわたるが、それは彼のこれまで学んできた「絵画」の源流をさかのぼっているようなところがある。乱雑に書き連ねられる「生きろ」と、熟練の技法で描かれる「絵画」は、鈴木貴博という美術家の両極を示しているように思える。この両極を同時に紹介する方法として、本展では、鈴木貴博に、約1ヶ月間(8月6日~9月7日)の滞在・公開制作をお願いした。作品のみの展示ではないこのプロジェクトで、展示室内でなにが起こるのか。興味は尽きない。

(福岡市美術館学芸員 山口洋三)

見どころ

■鈴木貴博本人が、展示室内で
パフォーマンスと公開制作を行います。

作家が1ヶ月間(8月6日~9月7日)、展示室内に滞在。「生きろ」と書く作家の生の姿を紹介。同時に、絵画の公開制作も実施します。また滞在中にワークショップやトークショーも開催します。

会場での公開制作
8月6日(水)~9月7日(日)11:00~16:30
※入場には常設展示観覧料が必要です。

■美術館での初個展

世界各国のグループ展に参加してきた鈴木にとり、意外にも国内美術館での個展は今回が初めて。九州での初紹介となります。国際的な経験も豊富な鈴木の活動の紹介は、福岡の美術界に何らかの影響を与えるでしょう。

展覧会期間中のプログラム

■ワークショップ「生きろTシャツをつくろう!」

できた作品は美術館の中庭に展示します。

日時
8月9日(土) 13:30~15:30
集合場所
福岡市美術館 教養講座室
持ち物
淡い色のTシャツ(黒字で「生きろ」の文字を書きますので、黒いTシャツは不可)
定員
30人
対象
小学校3年生以上
参加費
無料
参加方法
当日受付 途中参加可能
受付は13:00より教養講座室にて行います。順次入れ替わりで実施します。

■ワークショップ「自己発見アート」

画用紙とハサミとセロハンテープを使って、「橋」をかけよう!

日時
8月10日(日) 13:30~15:30
集合場所
福岡市美術館 教養講座室
定員
30人
対象
中学生以上
参加費
無料
参加方法
当日受付 先着順
受付は13:00より教養講座室にて行います。定員になり次第、締め切らせていただきます。

■映像作品「砂漠の水」上映会(2003年制作・90min.)

日時
8月22日(金)、8月29日(金) いずれも18:00-19:30
8月30日(土) 15:30~17:00
会場
福岡市美術館 1偕 講堂
定員
各日15名 ※先着順。開始30分前から受付。

■アーテイストトーク

日時
8月30日(土) 13:30~15:30
場所
福岡市美術館 1階 教養講座室

※申込不要。当日先着順。13:00より受付開始。

会場
福岡市美術館 企画展示室(常設展示室内)および中庭
開館時間
9:30~17:30
※日・祝日を除き8月は19:30まで開館。入館は閉館30分前まで
休館日
月曜日
※9月15日、10月13日(月・祝)は開館し、9月16日、10月14日が休館。
観覧料
(常設展示観覧料)
一般200円(150円) 高大生150円(100円) 中学生以下無料
( )は20名以上の団体割引
※その他、観覧料の減免についてはこちらをご覧ください。
http://www.fukuoka-art-museum.jp/ja/html/ja05/fs_ja05.html
アクセス
http://www.fukuoka-art-museum.jp/ja/html/ja04/fs_ja04.html
主催
福岡市美術館
協力
福岡市立元岡中学校美術部、福岡市立東住吉小学校、
福岡県立玄洋高等学校

展覧会パンフレット

「生きろプロジェクト」の記録写真と、近年描いている「日曜絵画シリーズ」の主なものを収録したパンフレット。アーティスト自らがデザイン、編集した本書には、地道な活動の中に美術の本質を示す彼の足跡が端的に収録されている。

A5版・32ページ・540円(税込み)
福岡市美術館2階ブックショップにて販売中。郵送でのお取り寄せも可能です。

お問い合わせ:福岡市美術館ブックショップ
TEL. 092-714-2025