冥王星人 1993年

ナム=ジュン・パイク(1932/韓国−2006/アメリカ)
テレビ、ラジオ、カメラ、スピーカー、凸面鏡他 
165.4×149.3×60.5cm


 テレビ・ビデオ映像を自在に操った作品をパイクがなしてからすでに約40年が経っています。1960年代当時、テレビもビデオも登場したばかりでしたが、彼はそこにいち早く注目し、メディア時代の新表現を打ち立てました。その根底にあるのは、音楽、美術などの芸術ジャンルの垣根を越え、さらに日常との接点を粗暴に乱そうとするダダ的な思想でした。テレビをオブジェに見立てた「テレビ彫刻」である本作品は、1986年に発表された「ロボット家族」シリーズにつながる作品です。愛らしく、どこか不気味なたたずまいに、パイクのアナーキーな芸術思想を感得することができます。

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