まつり 1960年

菅井汲(1919/兵庫-1996/兵庫)
油彩・画布 146.7×114.3cm

 
菅井汲が画家として本格的活動を開始したのは、1952年の渡仏後でした。アンフォルメル絵画(非定形絵画)隆盛時のパリにおいて、菅井の抽象絵画は、日本的情感を豊かに現すものとして評価されました。その後、日本の土着性を起点にしつつ、荒々しい筆致と豊かな画肌(マチエール)で、日本のアンフォルメル絵画を先導する独自の画風を確立。本作品でも、赤、黒、白の3色と、矩形、円、線の組合せは単純かつ明快で、一見西洋風の抽象絵画のようです。しかしパリでは、日本的伝統を担いつつ西欧の美術にも通じる普遍性を志向するものとして称賛されたのです。

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