白い円 1970年

吉原治良(1905/大阪-1972/兵庫)
アクリル・画布 194.3×258.6cm
 吉原治良は、戦後日本を代表し、国際的にも高い評価を受けている前衛美術集団「具体美術協会」のリーダーとして知られる画家です。シュールレアリスム、抽象表現主義などの時代を経て、晩年の吉原は悟りの境地を思わせる円を繰り返し描くようになりました。黒を塗り込み、白地を塗り残す手法で白い円を浮かび上がらせた本作品は、そうした連作の一つです。吉原は自身の「円」について、その形態への追求の深さを示すかのように、「一つの円も満足に描けない」と語りましたが、実際、それらの「円」には、一つとして同じものはないのです。

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