この釜は本来は香炉として作られ、後世、茶の湯釜に改作転用されたという異色の茶釜です。その経緯については胴まわりに記された銘文から判ります。銘は「伊勢山田常明寺香炉」「永正三年 八月日 大工葦屋行信」と胴の表裏に陽鋳で表わされていて、もとは伊勢山田の常明寺という寺の香炉として作られたことが判明します。製作年や製作者などもわかる芦屋関係の数少ない基準資料のひとつとしてもきわめて重要です。文様は輪口際に三つ巴文帯をまわし、腰に連珠文をめぐらせるだけの簡潔な意匠としています。底を付け替え、丸や長円形の穴をあけた三角形の鐶付を取り付けていますが、茶釜としては他に例をみないユニークな姿です。
芦屋香炉釜 重要美術品

室町時代(1506年銘)
高17.0cm 胴径27.2cm 鋳鉄製

 
クリシュナ物語図更紗壁掛
病草紙断簡・肥満の女
泰西風俗図屏風
黒楽茶碗 銘「次郎坊」
寺院鳥獣文様緯絣壁掛
胡猟図
寿老図
如来形立像
牛形
壺形土器
猿投灰釉壺
弥勒菩薩半跏像
刷毛目瓜文向付
色絵花鳥文瓢形瓶
斑釉透文手付台鉢
波文螺鈿鞍
金銀鍍透彫華籠
芦屋香炉釜
古林清茂墨蹟
三十六歌仙画冊