(い)とは酒器の一種で、一般的に獣形をとり、牛形の他に虎や羊の形をしたものもあります。この牛形は、本体と蓋のふたつの部分からなり、頭部から背中にかけてが蓋で、のどの部分が注口になっています。銘はありません。中国において青銅器がいつ頃から生産されるようになったかは不明ですが、殷代半ばころ(紀元前14世紀)には、青銅器の生産および製作技術は頂点に達していたといわれ、次代の西周にかけて、様々の器形の青銅器が多量に生産されました。このため殷・周代を青銅時代とよび、中国古代の青銅器はすべて殷周青銅器と呼んでいます。それらは大きく酒器、食器、楽器、水器に分けられ、他に武器や車馬具があります。そのなかでも酒器類の分野がとりわけ豊富ですが、本器は造形的完成度の高さに加えて作例的に大変珍しく、わが国にある殷周青銅器のなかでも類例をみない逸品です。上海博物館にはこれと大きさ・形状が酷似する作品が所蔵展示されています。
牛形

殷時代 紀元前13〜11世紀
高さ14.3cm 長さ19.5cm
青銅製

 
クリシュナ物語図更紗壁掛
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泰西風俗図屏風
黒楽茶碗 銘「次郎坊」
寺院鳥獣文様緯絣壁掛
胡猟図
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牛形
壺形土器
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波文螺鈿鞍
金銀鍍透彫華籠
芦屋香炉釜
古林清茂墨蹟
三十六歌仙画冊