インドの更紗は、古くからその色彩の鮮やかさ、染色の堅牢さにおいて、世界中で高い評価を得ていました。4世紀頃にはすでに、輸出品として人気を博していたことが知られています。インド更紗は、東南アジアはいうに及ばず、ヨーロッパや日本にも、輸出されてきましたが、この更紗は、インド国内向けで、寺院の壁掛の一部であったと考えられます。大きな樹の下に鳥や動物たちとともに、二人の女性が描かれています。右の女性は虫や塵をはらう払子を、左の女性は孔雀の羽根の扇子と花を手にしています。その持ち物から、二人は、ヒンドゥ教の神であるヴィシュヌ神の化身・クリシュナの出現を待つ牛飼いの娘たちであるとわかります。寺院の壁掛にふさわしい品格を持ちつつ、型にはまらないのびやかな描写が、生命力を感じさせる名品です。
クリシュナ物語図更紗壁掛

インド 17〜18世紀 縦128.5cm 横110.8cm

 
クリシュナ物語図更紗壁掛
病草紙断簡・肥満の女
泰西風俗図屏風
黒楽茶碗 銘「次郎坊」
寺院鳥獣文様緯絣壁掛
胡猟図
寿老図
如来形立像
牛形
壺形土器
猿投灰釉壺
弥勒菩薩半跏像
刷毛目瓜文向付
色絵花鳥文瓢形瓶
斑釉透文手付台鉢
波文螺鈿鞍
金銀鍍透彫華籠
芦屋香炉釜
古林清茂墨蹟
三十六歌仙画冊