彫像といえば、現実の姿や形態に忠実なイメージを想起しがちな我々現代人の目から見ると、この像は頭部と手・足をかなり大ぶりにつくっていて、いささかアンバランスな感が否めませんが、低い台座、大きな框座(かまちざ)の上に、細い腰部をうしろに引いてやや前かがみに作られた姿は、全体にどっしりとして安定した造形空間を構成しています。またやや顎を出した顔の表情は、あどけない雰囲気のなかにも宗教的厳正さを十分に感じさせます。親しみ易い素朴な力強さと威厳とが、この像の大きな特色といえるのではないでしょうか。一般に半跏思惟像(はんかしゆいぞう)の呼び方で親しまれているこの種の像は、太子シャカムニ(釈迦)が悟りを求めて瞑想にふける姿を写したものであるとする説と、シャカムニの次に覚悟しブッダとなることが約束され、いまは兜率天宮(とそってんきゅう)で修業中の弥勒(みろく)菩薩の姿を表したものであるとする説があります。わが国における半跏思惟像の造像は、ほとんどが飛鳥・奈良時代に集中して作られていますが、そのひとつで大阪・野中寺にある半跏思惟像の台座銘の中に「弥勒像」の名称がみえるところから、わが国の半跏思惟像はおおむね弥勒菩薩として作られていると推定されています。
弥勒菩薩半跏像 重要文化財

白鳳時代 7〜8世紀 
総高 28.3cm 青銅製鍍金

 
クリシュナ物語図更紗壁掛
病草紙断簡・肥満の女
泰西風俗図屏風
黒楽茶碗 銘「次郎坊」
寺院鳥獣文様緯絣壁掛
胡猟図
寿老図
如来形立像
牛形
壺形土器
猿投灰釉壺
弥勒菩薩半跏像
刷毛目瓜文向付
色絵花鳥文瓢形瓶
斑釉透文手付台鉢
波文螺鈿鞍
金銀鍍透彫華籠
芦屋香炉釜
古林清茂墨蹟
三十六歌仙画冊