© Fundació Antoni Tàpies, SPDA Tokyo, 2010
作品XXVIII 1955年

アントニ・タピエス(1923/スペイン- )
油彩他・画布 
194.5×129.7cm


 バルセロナ生まれのタピエスは、第二次世界大戦後、国際的な流れを受けて彼の生地にも花開いたアンフォルメル(非定形)絵画を担う一人とされます。若き日にシュールレアリスムや東洋哲学に触発され、かつ、故郷カタロニア地方に強い愛着をもつタピエスの作品は、神秘的ともいえる幻想性をかもし出すと同時に、絵具以外の素材も用いた画面には、泥臭さいまでの独特の重厚さが漂っています。本作品でもまた、幾重にも塗り重ねられた表面がどっしりとした存在感をみせています。そして黄色い十字形を画面上部に配することで、全体に得も言われぬ解放感が加わっています。タピエスの絵画の特質を端的に示す作品です。

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