大島の一部 1907年

坂本繁二郎(1882/福岡-1969/福岡)
油彩・画布 
116.3×73.0cm


 
1906年の夏、24歳の坂本繁二郎は、画友・森田恒友とともに伊豆大島へ写生旅行に行きました。本作品は、その旅行の結果描かれた作品の一つです。噴煙を上げる三原山を遠景に、筒袖の黒い着物や、人が頭上に物を乗せて歩く様子など、当時の伊豆大島独特の風物が盛り込まれています。色彩のコントラストを控えめにしながらも、対象を着実に描写したこの作品には、既に坂本独自の観察眼と、物を表現することへのこだわりをみてとることができます。坂本はこの後、1921年に渡仏。3年にわたる滞在の後、郷里の筑後に戻り、孤高の画家として自らの絵画世界を追求しました。

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