リンチ 1958年

桜井孝身(1928/福岡- )
ペンキ、アスファルト、プラスチック、
釘、チューブ、針金、金網 91.6×80.2cm


 前衛美術集団「九州派」は1950年代後半から、福岡市を中心にゲリラ的に華々しく展開しました。同派の重要性は、地方における自律的な芸術活動の先駆的存在という点にあります。そのリーダーであり中心人物の一人が桜井です。本作品は、作品を残すことを潔しとしなっかた九州派および桜井を知るうえで貴重な作品でもあります。
 アンフォルメルの影響を見ることができますが、何より重要なことは、当時の身近な素材であったアスファルトやペンキ等を画材として使用していることです。「生活者の視点」という九州派の理念を見事に表現していると言えます。

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