源氏物語図屏風

六曲一双
土佐光起(1617〜1691)筆
江戸時代
縦140.8cm 横345.2cm
   この作品は『源氏物語五十四帖』の中から、人口に膾炙した「若紫」と「須磨」の巻に取材したものです。向かって右隻は、光源氏が若紫を見初める場面で、幼い若紫の成長後の姿が、傍らに立つ侍女の気品と美貌に仮託されているかのようです。左隻では、須磨に配流された光源氏が、雁の飛ぶ秋の満月をめでながら伴の者と歌を詠み交わしています。色紙などの小画面で土佐派が得意としてきた題材を、漢画的な構図法を採り入れて大画面に解き放ち、劇的な効果を創り出しています。土佐光起は、このように土佐派に漢画の技法を加味することで新風を吹き込み、宮廷絵所預となりました。

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