福岡市は古来、交流によって発展し、アジアのゲートウェイとして成長を遂げてきました。そうした歴史を背景に、福岡市美術館は1979年に開館し、時代的にも地域的にも幅広いコレクションを、市民とともに築いてきました。このように多彩なコレクションを持つ美術館は、日本においては唯一といってよいでしょう。開館40周年にあたる2019年には、多様性を受け入れながら交流を生み出す、より開かれた美術館となるために、大規模なリニューアルを果たしました。福岡市美術館は、これまでの歩みをふまえ、美術館としての基本的な活動である、美術資料の収集・保存・調査研究・展示公開・教育普及を継続的に行うことを前提に、この使命を掲げ、次のステージへと進みます。