
テレンス・コンラン モダン・ブリテンをデザインする
2025年4月19日(土)〜6月8日(日)
2階 特別展示室
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会期 | 2016年4月17日(日)〜6月12日(日) |
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特設サイト | http://www.fukuoka-art-museum.jp/sarong |
プラナカン(Peranakan)とは、東南アジアにわたり、現地の女性と結婚して定住した主に中国からの移民の子孫を指す。交通の要衝であるシンガポールほか東南アジア地域に定住したプラナカンたちは、数百年にわたってアジア・ヨーロッパと交わり、ハイブリッドな文化を形成してきた。その文化を象徴するのが、クバヤと呼ばれるブラウスと、サロンと呼ばれるバティックのスカートを組み合わせた、プラナカン女性のファッションである。シンガポール国立アジア文明博物館およびプラナカンの名家であるリー家のリー・キップリー夫妻コレクションを中心に、サロンとクバヤ、インド更紗のローブ、ジュエリーやビーズのサンダルなど136点を紹介した。本展の中心となるのは、19世紀後半から約100年にわたるプラナカンの女性ファッションの変遷である。19世紀後半の天然染料で染められたバティックのバジュパンジャンあるいはクバヤパンジャン(長い上着の意)が、20世紀初頭には華やかな文様の、薄く透けるヨーロッパのオーガンジーに取って替わった様子や、バジュパンジャンがヨーロッパ系の女性たちによって着用されたウエスト丈の白いクバヤの形態をとりこんで、精巧なレースを用いたクバヤや、多様な色彩の布地に華やかな刺繍を施したクバヤへと変貌していく様子を、時代を追って展示。東は中国から西はヨーロッパまで、さまざまな地域の要素を取り入れて新たな美を表出してきたサロンクバヤの変遷により、シンガポールの文化の重層性、さらに日本との関わりを示すことができた。
名称 |
サロンクバヤ:シンガポール 麗しのスタイル |
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会期 |
2016年4月17日(日)〜6月12日(日) |
会場 | 古美術企画展示室・松永記念館室 |
特設サイト | http://www.fukuoka-art-museum.jp/sarong |
主催者 |
福岡市美術館、シンガポール国立アジア文明博物館 |
協力 | ワンダー・アジア |
協賛 | アグネス・タン(陳金蕊)〔シンガポール〕、シンガポール政府観光局、ヘルトランス、ライトエディション |