インカ・ショニバレCBE
ウィンド・スカルプチャー(SG)II
2021年
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© Yinka Shonibare CBE, 2021. Courtesy of James Cohan Gallery, New York
Photo: Shintaro Yamanaka (Qsyum!)
2021年 ガラス強化ポリエステル樹脂、アクリル塗料、鋼
700.0cm×250.0cm×200.0cm
1962|ナイジェリア/英国~
ショニバレは、「アフリカンプリント」と呼ばれる布を用いて、植民地主義時代以降連綿と続く社会構造に対し、鮮やかに切り込む作品を制作してきました。「アフリカンプリント」は、鮮烈な色と奇抜な柄行きを特徴とする、現在も服地に用いられるプリント綿布です。この布はアフリカ発祥ではなく、実は、植民地への輸出用にオランダや英国がインドネシア更紗を模倣し製造したものが、アフリカにもたらされ根付いたという歴史があります。ショニバレは複雑で多様な文化の混交を体現するものとしてこの布に着目したのです。
風の彫刻を意味する「ウィンド・スカルプチャー」は、ショニバレが2013年頃より取り組む屋外大型彫刻のシリーズです。まるで船の帆のように、布が風を受け、複雑に波打つ様子が造形されています。布を直立させることは不可能ですが、本作では重力に逆らうかのような形が実現し、しなやかさと強靭な力が同時に表されています。
本作の柄は、福岡市美術館が所蔵する日本製の「アフリカンプリント」である《植物文様スーパーワックスプリント》(1993年)からデザインが起こされました。《ウィンド・スカルプチャー(SG)II》は、日本とアジア、ヨーロッパ、アフリカを繋ぎ、海を渡る文化交流の歴史とこれからを照らす作品とも言えるでしょう。
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