インカ・ショニバレCBE
ウィンド・スカルプチャー(SG)II
2021年
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©Salvador Dalí, Fundació Gala-Salvador Dalí, JASPAR Tokyo, 2023 G3166
1950年 油彩・画布
275.3×209.8cm
1904|スペイン〜1989|スペイン
1920年代フランス・パリに起こり、人間の無意識の創造性に注目したシュルレアリスム運動。ダリはこの運動に参加し、幼少期より培った描写力を用いて、自らの無意識に潜む性的コンプレックスを主題とした絵画を描きました。
しかし戦後はその運動から遠ざかり、カトリックに関心を示してヨーロッパ古典絵画への回帰を唱え、一方で原子爆弾投下に強い衝撃を受け、最新の科学、とくに原子物理学に深い理解を示しました。
本作は、上記のダリの関心の変化を反映した重要な作品です。ダリは宗教と科学を絵画において融合しようとしています。キリスト教絵画の伝統的主題である聖母子像の構図や図像を援用しつつも、あらゆるモチーフが浮遊し、祭壇は原子核構造と重なっています。しかし、画面中央の聖母マリアはダリの愛妻ガラに置き換えられています。題名にある「ポルト・リガト」は、ダリの故郷フィゲラス近くの、ダリとガラが戦後に移り住んだ港町です。画題は確かに古典的ですが、果たしてこれは宗教画と言えるのでしょうか?
神の冒涜とも取られかねない作品ですが、神をしのぐ核兵器が人類を脅かす時代の中、ダリにとり信仰するべき対象は神ではなく妻ガラである、と言いたかったのかもしれません。
2021年
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