インカ・ショニバレCBE
ウィンド・スカルプチャー(SG)II
2021年
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平安時代 12世紀 木造(桧材)
像高198.0cm
東光院仏教美術資料
薬師如来は、左手に持った薬壷であらゆる病を治すご利益があるとされる仏です。本像は元々、真言宗寺院・薬王密寺東光院(博多区吉塚)に伝わっており、寺院のある地名にちなんで堅粕薬師(かたかすやくし)と呼ばれ、人々から信仰を集めてきました。
口をへの字に結んだ険しい表情をしていますが、なで肩の姿勢からはリラックスした印象を受けます。体はなだらかな曲面によって形づくられ、衣の襞(ひだ)も浅く彫られるなど、強い陰影が生じることを極力避けようとしていることもうかがえます。こうした表現は平安時代の貴族たちの好みを反映したもので、彼らが暮らす都はもちろん、全国各地で流行しました。
現在では木肌を呈していますが、制作当時は赤い衣に金色の肉身(朱衣金体しゅえこんたい)というきらびやかな姿をしていたようです。これは、日本における天台宗の開祖・最澄(767~822)が比叡山延暦寺に安置した薬師如来の姿に倣ったとされています。東光院は、最澄が開いたという由緒を持っており、元々は天台宗寺院だったのでしょう。平安時代の博多で暮らす人々の祈りを現在に伝える貴重な存在です。
2021年
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