2021年9月8日 11:09
みなさん、こんにちは。こぶうしくんです。
前回のゆるっとブログでは、夏休みこども美術館「これなぁに?謎がいっぱい、古い美術」という展覧会のなかで募集していたお手紙を紹介しました。
展覧会は福岡コロナ特別警報と緊急事態宣言により会期途中で閉室となってしまいましたが、届いたおたよりはなんと全142通。ほんとうにどうもありがとう!
お手紙には作品を見て、気づいたことや考えたことを書いてもらっていたんだけど、ひとりひとり違う視点で作品をみていて、いろいろな意見があってとってもおもしろかったです。
前回のゆるっとブログを読んでいない人はぜひ読んでみてね。
こぶうしくんのゆるっとブログ: 夏休みこども美術館「これなぁに?謎がいっぱい、古い美術」お手紙紹介
それでは今日も引き続き、いただいたお手紙を、ほんの一部ですがご紹介します。
今日の1通目、めいめいさんからのお手紙です。お手紙の一部を紹介します。
『こくゆう人めんもんへいはふつうの住んでいる人か、王さまが、そそぐときにつかわれた物なんじゃないかな?と思いました。』
めいめいさんは、《黒釉人面文瓶》の使い方を考えてくれました。おもしろい意見どうもありがとう。これは何かをそそぐために使われていたものなんじゃないかと想像してくれました。使っていたのは平民か王様、どんな人が使っていたのかも想像してくれたんだね。
絵もありがとう!顔の特徴がよくとらえられているね。
この作品について、古美術専門のG学芸員に聞いてみました。
実はこの作品、使い方はよくわかっていないそうです。同じようなものがたくさん見つかっていて、その多くは、上の部分がわざと割られているものばかり。なので儀式かなにかで、割ったりして使っていたのではないかと言われています。でも、この作品は上の部分が割れていないめずらしいものなんだそうです。
ちなみにこの作品、今回の展覧会チラシでも使われてました!作品のかたちがとっても目立つね。
続いては、はるこさんからのお手紙です。
『わたしはじざいかにがいちばんおどろいたよ!!
わたしだったらじざいかにをおにんぎょうとしてあそびたいな~?
こぶうしくんは、どうやってじざいがにをつかうん?
さくしゃはわからないみたいだけどみらいは、ハイテクいっぱいでわかっちゃうかもね♡いろいろなとりくみがんばってね!?』
はるこさんは《自在蟹》について書いてくれました。本物のカニみたいだけど、実はこれ、鉄でできてます。関節やハサミ、目も本物そっくりに動くんだよ。
はるこさんは《自在蟹》をお人形にして遊びたいんだね。ボクもお人形にして遊びたいな。それで、本物のカニと対面させて、どんな反応をするのか見てみたいな~。
『ハイテクで作者がわかる』っていうのは、どんな技術なんだろう?
ボクは過去へもどれたりすることだと想像したよ。タイムトラベルできるのは少しこわいけど楽しそう。おもしろいお手紙、応援もどうもありがとう!がんばります!
続いて、223てんこうさんからのお手紙です。一部紹介します。
『がっきか何か水を入れる容器、わたしは花びんかなぁ?
私ならお花入れたいなって思ったよー♡』
223てんこうさんは《へーヴァジュラ法螺貝》について書いてくれました。
この中にお花を入れたいと思ったんだね。なるほど、たしかにお花が入ると、色も加わってきれいかもしれません。もしお花を入れるとしたら、どこにかざろう?ボクだったら、ベッドの横の、見るとほっとできる場所に置きたいな。
ちなみにこの作品についてもG学芸員に聞いてみました。
これは水やお酒を入れるための容器だったとも、楽器だったとも言われているそうです。でも本当はどうやって使っていたのかよくわかっていませんとのこと。
それで、233てんこうさんは使い方を考えてくれたんだね。どうもありがとう!
作品をみるときに、使い方を考えるのも楽しいね。
続いては、大牛ママさんからのお手紙です。
『女性5人組グループは、5000才~4500才?ぐらいですか!??
どうやったら、そんなにオキレイで生きられますか!?
おしえて下さい
みんなかみ型がちがうんですねー』
大牛ママさん《女性土偶》について書いてくれたようです。
みなさん、何重にもなっている首かざりをきっちりまとって、まっすぐ前を見つめるすがた、とってもおきれいですよね。きっと彼女たちは、今日までひとびとに大切にされてきたから、今もこの姿なんだと思います。これからも美しくもっともっと長生きしてほしいです。
それから、大牛ママさんが見つけてくれたかみ形のちがい。ロングだったり、むすんでいたり、もこもこしていたり、ほんとにぜんぜんちがうね。
楽しい絵もかいてくれました。どうもありがとう!土偶アイドルという発想もとってもおもしろいです。ボクの推しは・・・、この絵のいちばん右かな!頭の横のお団子がちょっとだけツノみたいみえるから、ボクとおそろいだなと思ったよ。
さて、いよいよ、最後のお手紙をご紹介します。
ふくしまゆかさんからのお手紙です。
『わたしはここに来るのは初めてですが、
いろいろなものを見ているつもりなのに心がふわふわして気持ちが楽になりました。
わたしはこぶうしくんのことが大好きになりました。
そしてなぜかこぶうしくんが家族のように思えました。
わたしもいつかこぶうしくんにあえたらうれしくてないちゃうかもしれません
こぶうしくんもコロナにまけないでください』
ふくしまゆかさん、心温まるお手紙どうもありがとう。
気持ちが楽になったのならよかったです。ボクのことも大好きになってくれたんだね。なんだか少し照れちゃうな。でもすごくうれしいです、ありがとう。
今回の展覧会は福岡コロナ特別警報および緊急事態宣言のため閉室になっちゃったけど、美術館の活動はこれからもずーっと続きます。ボクもコロナに負けないようがんばります!
夏休みこども美術館「これなぁに?謎がいっぱい、古い美術」のお手紙紹介は今回のゆるっとブログで終わりです。全部を紹介することはできなかったけれど、みなさんからいただいたお手紙はどれも目を通して大切にしまっています。本当にありがとうございます。
終わってしまうのはちょっぴりさびしいけれど、またみなさんとお会いすることがあるかもしれません。それでは、そのときまでまたね!
こぶうしくん(代筆:教育普及係 上野真歩)