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福岡市美術館ブログ

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カテゴリー:教育普及

教育普及

やさしい日本語のプログラムをスタート

 2022年3月に「やさしい日本語」勉強中!というブログで、我々が「やさしい日本語」の研修を受けたことを紹介しましたが(ブログ執筆者は、当時の教育普及係長であった鬼本佳代子です)それから約1年半が経ち、当館でも「やさしい日本語」を使った多文化共生プログラムを始めています。

当館で開催しているやさしい日本語ツアーの様子

 そもそも「やさしい日本語」とは何か?ですが、やさしい日本語は「難しい言葉を言い換えるなど、相手に配慮したわかりやすい日本語」*1 とされ、日本語を母語としない方へ災害情報を伝えたり、行政文書をわかりやすくしたりと、近年さまざまな利用方法が広がっています。
 やさしい日本語が普及する中、福岡市に目を向けると、同市は全国的にみても外国人居住者が多い都市であり、2022年の調査では人口約160万人のうち、約4万人が外国人と報告されています。一方で、外国人居住者を対象にしたミュージアムでのプログラムは全国的にもほとんど例がなく、当館でもこれまで実施していませんでした。

 また近年、国際的な博物館を取り巻く状況にも変化がありました。2022年にICOM(国際博物館会議)のプラハ大会で採択されたミュージアムの新定義で「博物館はインクルーシブであり、・・・多様性と持続可能性を育む。・・・」と定められました。ミュージアムは多様な文化的背景をもつ人々が、お互いの価値観を理解、尊重しながら、安心・安全に過ごせる場であることが使命のひとつであると定義されたことは、大変重要な出来事です。(博物館の新定義については2023年5月のブログに詳しく書きました。https://www.fukuoka-art-museum.jp/blog/85098/

 そこで、当館では2022年から、福岡市内に住む日本語を母語としない親子を対象に、当館のコレクション展を「やさしい日本語」で鑑賞するツアーを始めました。これは、福岡よかトピア国際交流財団と共催で実施しているプログラムで、まさに冒頭の2022年3月のブログで紹介した「やさしい日本語」研修で、同財団の高木美奈子さんと出会ったことで開催が実現しました。もともと、同財団では、福岡市に住む外国人や日本語を母語としない方へのさまざまな国際交流事業の実績があり、「やさしい日本語」を日常的に使っていたそうです。さらに多くの人に「やさしい日本語」を知ってもらう方法を探っていた高木さんと、私の考える美術館でのプログラムの方向性が重なり、今回このプログラムの実現となりました。

 2023年は8月と11月に日本語を母語としない親子を対象に「やさしい日本語」の鑑賞ツアーを企画しました。8月の回には4組10名が参加してくれたのですが、実は、私にとって「やさしい日本語」を話すことはまだまだ初めてに近く、ツアーの前はとても緊張します。例えば、普段は、ツアーの前に参加者へ「これからコレクション展で作品鑑賞をします。コレクション展は観覧無料です。貴重品は身につけてご移動ください」などとご案内するのですが、これがやさしい日本語では「これから絵や彫刻(ちょうこく)を 見ます。お金はいりません。大切なものは もっていきます。」と言い換えられます。

美術館でできないことをイラストで確認しているところ。

ツアーの前にみんなで自己紹介タイム。

 やさしい日本語には、ひとつの決まった答えがある訳ではありません。ですので、自分の言葉が相手に伝わっているかを、参加者の表情やジェスチャーを見ながら確認し、必要に応じて言い換えるということを繰り返しながら、一緒に作品を鑑賞していきます。ツアーでは、異なる文化的背景をもつ参加者たちが、コレクション展から選んだ作品を一緒に鑑賞します。当然、同じ作品を見ても、それぞれの発見や気づきは異なるのですが、その違いを分かり合えないものと否定するのではなく、尊重し合い、新しい解釈を作っていくことが、ツアーの面白さであり醍醐味です

近現代美術室の作品を鑑賞中

 また、今回のツアーは対象と親子としましたが、それには理由があります。福岡市に居住する外国人には留学生の数も多く、その中には家族(配偶者やパートナー)の留学に同行し日本にやってきた人が一定数いるということです。そして、小さな子どもが一緒の場合も少なくありません。これは、仕事で滞在する場合も同じかもしれませんが、彼/彼女が大学で学んだり、仕事で出かけている間に、残された家族と子どもが安心して過ごせる場所がどのくらいあるのか。そんなことを考えて、今回は親子を対象としたツアーを行いました。
 そして、今回参加してくれた親子が、次は自分たちでもう一度美術館へ行ってみようと思える手立てを作りたいと考え、福岡市美術館の利用方法や作品の説明を載せた「やさしいにほんご ガイドブック」を制作しました。今回のツアー参加者にも配布し、館内にも設置しています。

やさしいにほんごガイドブックは館内でも配布中

 やさしい日本語のプログラムはまだ始まったばかりです。目に見える成果には時間がかかるかもしれませんが、昨年と今年と2年続けてツアーに参加してくれた9歳の女の子は「去年はやさしい日本語の話がわからなかったけれど、今年はわかって、作品のこともわかって楽しかった。」と嬉しそうに話してくれました。はにかみながら笑顔で手を振り帰っていった彼女のことが、忘れられません。今後もやさしい日本語のプログラムを続けようと心に誓うのは、こんな何気ない瞬間なのです。

*1 「在留支援のためのやさしい日本語ガイドライン2020年8月」p3、出入国在留管理庁・文化庁、2020年。

(学芸員 教育普及係 﨑田明香)

 

教育普及

目で聴き、手で見る-福岡市美術館のバリアフリーギャラリーツアーを今年も開催しました

 8月26日(土)から9月3日(日)の間の3日間で、福岡市美術館では今年もバリアフリーギャラリーツアーを開催しました。これは、美術館にやってくる様々な背景をもった方たちそれぞれが、安心して学び、楽しく過ごせる場となるよう、アクセシビリティの向上を目指して2020年よりスタートしたものです。具体的には聴覚に障がいがある方のための「目で聴くツアー」、車いす利用者のための「ゆったり車いす鑑賞ツアー」、視覚に障がいのある方対象の「おしゃべりとてざわりのツアー」、など、3つのツアーを毎年9月頃に開催しており、今年で4回目となります。

 いずれも基本は当館のコレクション展で平時に行っている、参加者全員で作品を囲み対話しながら鑑賞するツアーを基本にしていますが、手話通訳の方に入っていただいたり、視覚に障がいのある方向けのツアーでは作品に触れていただく機会を設けたりと、ツアーに合わせて少し工夫をしながら開催しています。
 当日始まってみるまではどのような方が参加され、どのような反応や言葉が出ることとなるのか、予想のつかないまま準備をして当日を迎えたのですが、ツアーが始まると、ハッとするような鋭い観察をされる方や新鮮な言葉を発する方がいて、主催側のひとりとしてツアーに参加しながらもとても充実した鑑賞体験となりました。

 例えば「聴覚障がい者のための目で聴くツアー」では、古美術企画展示室に展示中の着物《単衣 御所解文様(水辺春景)》を見てもらうとすぐに、着物の前身頃と後側全体に刺繍で表された文様が、糸の色や縫い方、モチーフの大きさで裾から上半身部分へ向けて、遠景と近景に縫い分けられていることに気がつく方が。言われて観察してみると、裾から下部分にはこげ茶の濃色の糸で刺繍された岩や、松の木の文様が大きく目立つのに対して、肩のあたり、上方には波文や笹の葉が金糸や淡色の糸で細やかに刺繍されていて、一枚の着物の中に自然と景色の広がりを感じるような表現がされています。6月に展示が始まってから何度も立ち止まって見ていたはずの着物でしたが、参加者の指摘でその刺繍の技の素晴らしさが急に実感され、違ったものに見えてくる時間でした。

 

《単衣 御所解文様(水辺春景)》 江戸時代19世紀、福岡市美術館蔵

刺繡と染で文様が表された着物を鑑賞。参加者の言葉を通訳の方が細やかに手話で伝えます。(8月26日開催、「聴覚障がい者のための目で聴くツアー」)

 通常のギャラリーツアーでもそうなのですが、言葉にして他の参加者が伝えてくれることで、自分でわかっているつもりになっていても通り過ぎている様々な事柄が意識され、それによって一層よく作品が見えてくるということがあります。バリアフリーギャラリーツアーでも、そうしたベースの部分は変わらず、他の人と一緒に作品を見る醍醐味であると言えます。

 翌週、9月2日(土)には車いす利用者の方むけの「ゆったり車いす鑑賞ツアー」と、普段車いすを利用していない方への「車いすで美術館ツアー」を開催しました。「ゆったり車いす鑑賞ツアー」では、約90分ほどをかけて、じっくり作品を見たり、それぞれの部屋の展示テーマについて紹介したりしながら美術館の常設展示スペース全体を周りました。ツアー後に感想をお聞きしてみると、車いすを利用している方やそのご家族は、興味をもった時に自分たちで個別に美術館に行くことはこれまでもしてきたけれど、他の参加者と一緒に作品を見たり、美術館プログラムに参加するということ自体はあまり無く、今回は車いすツアーと謳ってあることで安心して参加でき、楽しめたということを仰ってくれました。今後も興味をもったテーマや展示で機会があれば参加したいということも仰っていただき、色々な方にこれからも気軽に美術館の催しに参加してもらうには、こちらの受け入れ準備や、工夫も重ねていかねばという思いも強くなる言葉でした。こうした直接の声を聞けるのも、美術館の人間にとって貴重な機会となりました。

 そして車いすのツアーでは回を分けて、普段車いすを利用していない人向けのツアーも行いました。これは過去にも開催してきたもので、展示室での鑑賞へ向かう前にはじめに車いすの基本的な乗り方や操作を練習してからスタートするのですが、実際に操作してみると自力で車いすの車輪を回しながら、わずかな段差など足元に気をつけ、人とぶつからないよう建物の中を動くだけでもかなりの体力を使います。2階の近現代美術の展示室を巡り半分を過ぎた頃には、「明日は腕が筋肉痛になる!」という声が上がりはじめ、1時間後、スタート地点に戻るころには皆さんかなりお疲れの様子でした。参加者からは作品を見ること以上に、常に色々なことへ意識を向けなければならず、作品鑑賞だけに集中できないのがよくわかりました、という感想があがり、実際に車いすに乗り、目線を変えてみることで気がつくことが多くある体験になったかと思います。

車いすのツアーは、車いす利用者に向けてだけではなく、普段車いすを使っていない方を対象にしたツアーも開催しました。(9月2日開催、「ゆったり車いす鑑賞ツアー」と「車いすを利用しない方の車いすで美術館ツアー」)

 9月3日に行った「おしゃべりとてざわりのツアー」では、これまでもこのツアーをお願いしている“ギャラリーコンパ”メンバーの石田陽介さん、濱田庄司さん、松尾さちさんに今年も講師としてご参加いただきました。ギャラリーコンパは、視覚に障害のある人とない人が一緒に作品鑑賞をする活動を長く続けている3人のユニット名であり、福岡市美術館でも何度かプログラムをお願いしています。

9月3日開催、「おしゃべりとてざわりのツアー」の様子。

おしゃべりとてざわりのツアーでは、作品鑑賞をスタートする前にまずはコンパの皆さんがデモンストレーションを行い、皆で一緒に見る時のことを確認しました。身体をスケールにして作品の大きさを伝えたり、作品の色づかいを季節に例えてみたりと、なるほど!というコツ(のようなもの)を教えてもらってから、グループに分かれてツアーをスタート。作品選びはグループごとに参加者がその場で決めようということで、それぞれ鑑賞する作品は異なりましたが、始まってみると両手を広げて作品を測ったり、距離を変え、例える言葉を工夫して作品の内容を伝えようと試みるなど、皆さんが協力し合って楽しく鑑賞しているのが印象的でした。

「おしゃべりとてざわりのツアー」では、手を洗って指先の油を取り、鑑賞前に状態を確認するなど準備した後に、実際に手でさわって作品を鑑賞しました(写真:山内重太郎のブロンズ彫刻、《原型》)。

 「福岡市美術館を含め、同じ場所で何度も鑑賞会をすることもあるけれど、何を食べるかより、誰と食べるかで食事の満足度が変わるのと一緒で、作品鑑賞も一期一会、いつも新鮮なのは、何を見るかよりは『誰と見るか』なんです」、とプログラムが終わる頃に講師の石田さんが仰っていたとおり、初対面の参加者同士も互いに気楽に会話を交わしながら、「コンパ」のようにワイワイと過ごせる、優しく明るい時間を共有するツアーとなりました。

 3日間のいずれのプログラムにも共通しますが、このバリアフリーギャラリーツアーは、参加者が自分の感覚を広げ、働かせてキャッチしたものを、それぞれの手段で伝えようとすることで、色々な発信や交流が生まれる場となっていたように感じます。それは、自分だけでなく他者のことを気にすること、少しだけ他の人の存在や感覚をイメージしたり想像してみることを参加者が自然に行っていたからかもしれません。当館では今後もこれまで参加してくれた方の声を受け、工夫を重ねながら、こうしたギャラリーツアーを継続していきたいと思っています。

(教育普及係長 髙田瑠美)

 

教育普及

「たのsea!」夏の思い出

現在、古美術企画展示室で開催している夏休みこども美術館2023「うつくsea!すばらsea!」展。本展の関連ワークショップをこの夏に2つ行いました。今日のブログでは、そのワークショップの様子をご紹介したいと思います!

①みんなで大きな海をえがこう!

1つ目のワークショップは、その名の通り、参加者みんなで1つの大きな紙に大きな海を描こうという内容です。しかしながら、皆さん初対面の人と一緒に絵を描いたことがあるでしょうか?ほとんどの人がないと思います。なので、まずは自己紹介。グループに分かれて、持ち寄った自分の海の思い出があるものを紹介します。みんなが持ち寄ってくれたものは海で拾ったものや、海に関する絵本、それから絵を描いてきた人も。人の数だけ思い出もありますね。

海の模様のハンカチに、自分で描いてきた絵、拾った貝殻などなど

みんなで海の思い出を語り合ってみると、泳ぐ海や、釣る海、生き物が暮らす海など「いろいろな海」があることがわかってきました。では、さらに「昔の人はどんなふうに海を見ていたのか」展示室に行って海の作品も見てみます。
展示室では、見つけたことや考えたことを話しながら鑑賞します。「なんか亀が溺れとって、助けに来た一反木綿に必死に掴まっとるみたい」という見方もありました。スゴイ!たしかにそうも見える!一反木綿に掴まる亀ってなに?と気になった方は、ぜひその作品を探しに夏休みこども美術館に来てください。

作品鑑賞でもっと「いろいろな海」があることを知ったところで、いよいよみんなで絵を描く!ビニール袋のスモックを着て、大きな紙を用意した部屋へと移動します。用意した紙はおよそ8.5m×6mの51平方メートルの大きさ。30畳くらいというと大人の方には伝わりやすいでしょうか。まずは、どのくらい広いかみんなで寝っ転がってみます。参加者20人+筆者+博物館実習生5人で計26人が乗っても広々です。

みんなで寝れるくらい大きい紙

せっかくこんな大きな紙を用意したのですから、ちまちまとクレヨンや色鉛筆で描いていては日が暮れてしまいます。何より、今回は「みんなで大きな海をえがこう!」です。ここにいる参加者みんなでしか描けない海を描くために、体全体をつかって海を描きます。体全体で絵を描くことも初めてなので、まずは練習から。最初に右手、次は両手で、てのひらで、指の先で、と体で絵を描くコツをつかみます。

「せーの!」の掛け声に合わせて第一投をぺたっ

練習が済んだら、いよいよ思いのままに自由に描く!とにかくやってみたくてわくわくいっぱいの子どもたち、「海を描くのよ!」と今日は何を描くのか忘れないように声を掛けて、いざスタート!

おなかでも海を描く!

「みんなの海」が完成!

紙のしろいところがなくなってきたところでストップ!みんなでしか描けない大きな海が出来上がりました。いろんな色がきれいに混ざった素敵な海なりました。みんなで鑑賞していると、島や生き物が見えてくるだけでなく「命の泉みたいな海」と表してくれた子もいました。出来上がった作品は持っては帰れなかったけど、みんなの心に残る海が描けたのではないかと思います。

②自分の海をつくろう!

2つ目のワークショップは、先ほどと打って変わって自分だけの海を立体作品でつくります。しかし、いきなり「自分の海をつくって!」と言われても、自分のってどういうこと?と困りますよね。なので、まずは簡単な質問「海について知っていること教えてください」。一人の子が「貝殻がある」と言ってくれます。すると、相次いで「さかな!」「さめ!」「くらげ!」と生き物がたくさん挙がります。そして「波」お~、生き物だけじゃなく、海には波もある。さらには「人魚!」いいですね~、私もいつか会ってみたいな。
と、今を生きるみんなが「今の海」について知っていることをたくさん言ってくれたところで、今度は「昔の海」についてです。昔の人と海の関係を調査しに、展示室へと向かいます。

こちらのワークショップでは、解説も交えながら鑑賞をしました。海にあるものが作品の素材になっていること、素材になっている生き物が現在は絶滅の危機にあること、海にあるものを構成して模様をつくったこと、水や海の神さまを信仰していたことなどなど。そして、着物に海の絵があると着たときどんな感じかな?なんで鞍と枕に波文をつけたのかな?昔の人は海の神さまになにを願っていたんだろう?と昔の人と海の関係を調査しました。

調査を終えてワークショップの部屋に戻ります。自分たちの知っている「今の海」と、展示室で調査してきた「昔の海」……さあ、勘がいい人は今日つくる自分の海のテーマがわかったはず。ずばり、今回つくる自分の海は100年後の「未来の海」!テーマを聞いて、みんな「え!」と驚きを隠せません。
さらに、今回のワークショップは子どもだけではなく大人も自分の未来の海をつくります。それを聞いた大人たちは「え~!?」と一層驚き。ふふふふ。このワークショップでは、大人も子どもも対等ですよ。焦らなくても大丈夫。上手につくることが目的じゃなくて、頭にあるイメージをカタチにするのが目的ですから。

どんな材料をつかおうか悩み中…。

セロファンをちょきちょき。何ができるのかな?

知っている「今の海」と、調査した「昔の海」をもとにして「未来の海」について考えます。そして、考えがまとまってつくるものが決まった人から、材料を選んで制作に取りかかります。みんなかなり熱中して作っていて、「まだ時間がいる!」と予定していたよりもちょっとオーバーしながらなんとか作品が完成!
「自分の100年後の未来の海」のお披露目タイムへと移ります。みんなで各テーブルを回りながら、全員の作品を見ていきました。

ウツボみたいになっちゃった龍!人魚の鱗の海!バッテリー搭載の船!

どの作品もとっても力作で、全部紹介したいくらいなのですがページの関係で叶わず…。出品作の《亀形合子》の100年後バージョンや、海中都市、魚のお城にカラフルな泡の海などいろんな未来の海ができました。誰一人として同じ海はなかったことも素晴らしかったです!
なんとか頑張ってあと100年生きて、みんなが考えた100年後の海のようになっているか見てみたいところですが、生きているかな~。参加者の子どもたちの中には100年後の海を見れる人もいるかも!?

以上、今夏に行った2つのワークショップの報告でした。内容盛りだくさんでしたが、最後まで読んでくださりありがとうございます。参加者のアンケートには、「とても楽しかった」に丸がたくさんついていて「うれsea!」。そして、私にとっても「たのsea!」夏の思い出となりました。
展示は来月10日まで。まだ間に合いますので、ぜひ美術館で海を楽しんでくださいね。

 

夏休みこども美術館2023「うつくsea!すばらsea!」
開催中~9月10日(日) 1階 古美術企画展示室
展覧会ページはこちら

(教育普及専門員 八並美咲)

 

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