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福岡市美術館ブログ

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カテゴリー:総館長ブログ

総館長ブログ

孤独なグルメのお客様が来館

どーも。館長の中山です。新年あけましておめでとうございます。コトヨロです。

年末にうれしいゲストをお迎えしたのでご報告します。輸入雑貨商の井之頭五郎さんです。だれ?そのひと、という方もなかにはおられるでしょうが、わたしにとっては有名人なんです。というか、ご存じの方はとても多いと思います。

五郎さんは「孤独のグルメ」という人気TVドラマ(同名の漫画が原作)の主人公で、俳優の松重豊さんが演じていらっしゃる人物。なにしろ、こんなにおいしそうに食事をする人をほかに知りません。五郎さんは独身ですが、あんなにおいしそうに食べられると、食事を作った奥さんがいれば、それだけでとても幸せになれると確信するくらいのレベルです。それが井之頭五郎さんです。

どうして五郎さんが当館に来たかというと、「孤独のグルメ2019大晦日スペシャル~緊急指令!成田~福岡~釜山 弾丸出張編!」というやや長いタイトルの番組ロケで当館を使っていただいたからです。大濠公園から美術館に入ってこられるシーンや、私がいる部屋のすぐそばの廊下でのドラマシーンなど、半日をかけての撮影でした。ゲスト出演された宇梶剛士さんの大声(もちろん演技されてる)が聞こえてくるし、気になって気になって。仕事はちゃんとしましたけど。

撮影後、幸運にもご挨拶することができましたし、色紙にサインもしていただきました。五郎さんは見上げるほど背が高かったです。190センチくらいあるでしょうね。いま「松重さん」ではなく「五郎さん」と書いてしまいましたが、スタッフさんたちもみな「松重さん」ではなく「五郎さん」と呼ばれているし、お会いした感じも、今日は一日五郎さんなのかなと思いました。普段の松重さんを知っているわけではありませんが。

というわけで大晦日の夜は楽しませていただきました。本編はネットで無料配信されているようですから、気になる方はチェックしてみてください。おいおい、年頭から美術に無関係の話かよって? まあたまにはこういう話題もお許しください。なにしろファンでしたので。今夜はおいしそうに夕飯を食べるぞ。

色紙のサインはもちろん松重豊さんです。

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愛称がほしいかも。えっ?私ではありません。

どーも。館長の中山です。11月13日に「福岡市制施行130周年記念式典」が市民会館で盛大に開催されました。そこで、来年の5~6月頃に当館の大濠公園に面した新しいアプローチに設置する大型の屋外彫刻作品について、デザインを発表させていただきました。ナイジェリア系英国人の現代作家インカ・ショニバレCBE氏による《ウィンド・スカルプチャー(SG)Ⅱ》という作品です。

「福岡市美術館に作品を設置したイメージはこのようになります」

とスライドをお見せすると、会場から「おお!」という声がいくつも聞こえました。「なんだ、こんなものか」という意味の「おお!」ではなかったと思います。つまり「おお(すごいな)!」とか、「おお(けっこういいかも)!」だったと確信しています。

当サイトのトップページからリンクしているプレスリリースにも載せていますが、式典でお見せしたのはこんなイメージです。

いかがですか。新しいアプローチにはカフェもあって広々していますが、なんとなくどこか物足りないな、なんて感じていた方もいらっしゃるのではないかと。そこにこれがドーンとお目見えします。いいでしょ。いいでしょ。

でも《ウィンド・スカルプチャー(SG)Ⅱ》というタイトルはちょっと長いですかね。覚えにくいかな。みんなが得意の《ウイスカ》なんて短縮もあるかもしれませんが、なにか愛称みたいなものが欲しい気がします。そうすれば、その愛称の後ろに「〇〇広場」とか「〇〇アプローチ」みたいに場所も呼びやすくなるような気もするし。

そんなことより、館長なんだからこの作品を詳しく解説しろって?言い忘れてました。11月30日には当館の40周年記念シンポジウムがあります。ズバリ「インカ・ショニバレCBEのパブリックアートと福岡」という内容です。まだ席に余裕があるようですから、ぜひご参加いただければ、誰よりもツウになれると思います。

来年の夏、「〇〇広場で待ち合わせね」なんていうセリフでラインが賑わうのを夢見ています。

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仙厓さん、元気です。

どーも。館長の中山です。当館のことではないし、しかも来年3月のことなのですが、東京の国立新美術館で「古典×現代2020―時空を超える日本のアート」という展覧会が開催されます。ネットの告知ページを開くと、ドーンと当館の仙厓作品「円相図」(石村コレクション)がでてきてうれしいかぎり。

現在当館で開催中の企画展「仙厓―小西コレクション」も大変好評をいただいています。30年来のおつきあいをさせていただいている福岡市内在住の小西昭一さんから近年一括寄贈していただいた仙厓作品を、これもドーンと一挙にお披露目。仙厓さん、江戸時代後期のお坊さんですが、いまでも人気なんです。ゆるカワのキャラだとか、ヘタウマの元祖だとか、古臭さを感じさせない超時代性?があるのは確かです。だからでしょうね。国立新美術館の展覧会では現代作家菅木志雄さん(昔、当館でパフォーマンスしていただいたこともある)とコラボするようで、いったいどういう展示になるのか楽しみです。

なんて言っていたら、10月16日、出光興産の出光昭介名誉会長と、出光美術館館長の出光佐千子さんをはじめとするお歴々が来館され、「仙厓―小西コレクション」をご覧になりました。門司の出光美術館でも「仙厓と禅の美」展が開かれています。なにしろ出光美術館には、出光佐三氏が収集した千点を優に超える仙厓作品の大コレクションがありますからね。次にくるのが当館のおよそ300点のコレクションです。

 

さてさて、いま当館でご覧になれる作品から1点、とんでもないのをご紹介しておきましょう。

仙厓義梵筆《牛図》

いかがですか。とんでもないでしょう。ヘタウマじゃなくてヘタヘタじゃないかと。「此牛妙妙」と仙厓さんみずから書いていますが、妙(みょう)妙(みょう)というのはきわめてすぐれているという意味。嘘でしょ。嘘ですよね。モーモーと鳴く牛ではなくミョーミョーと鳴く牛?それとも妙妙じゃなくて奇妙?そもそも牛は禅宗では悟りの象徴です。仙厓さんがつかまえた牛(悟り)はこういう姿なのかもしれません。牛のおなかに「仙厓」のハンコが押されていますから、これ、仙厓さんその人かも。

白状すると、わたしはもう30年以上も仙厓さんとつきあっています。本も三冊ほど書きました。講演や講義は両手両足の指では全然たりないほどやりました。でも、わたしは仙厓さんの研究者じゃなくてともだちです。だって、こういう絵を描く人ですよ。研究対象とか呼べないです。わたしは禅のことは素人なので弟子というのもおこがましい。だからともだち。ですよね。仙厓さん。それにしても、あなたは死んで180年以上もたつのに、元気ですね。

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