2019年10月31日 17:10
2019年10月1日より、パリ出身の画家「ギュスターヴ・モロー展 サロメと宿命の女たち」が開催されています。それに合わせてミュージアムショップでは、クオバディス、Gラロ、エルバン等のフランス文具を取り揃えております。
シーリングスタンプ(封蝋)は、中世~近世のヨーロッパで公式文章や親書の重要書類に使用されていました。最近では結婚式のペーパーアイテムで、使用される方が多いようです。
シーリングスタンプ 1,650円
シーリングスタンプ用ハンドル 1,320円
シーリングワックス 2,200円
万年筆(コンバーター付) 1,760円
ローラーボールペン(コンバーター付) 1,320円
トラディショナルインク 1,540円
カートリッジ用インクペン 1,980円
カートリッジ用インク 550円
レターセット 880円
※いずれも10%の税込み価格
また関連書籍も多数、取り揃えておりますので福岡市美術館にお越しの際には、1階ミュージアムショップのご利用をお願いします。
ギュスターヴ・モロー 世紀末パリの異郷幻想 2,640円
怖くて美しい世界の名画 1,650円
名画で読む!神話とおとぎ話の世界 1,650円
マンガでわかる「西洋絵画」の見かた 1,760円
へんな西洋絵画 2,090円
すぐわかるキリスト教絵画の見かた 改訂版 2,200円
すぐわかるヨーロッパの装飾文様 2,200円
すぐわかる西洋絵画の見かた 2,200円
すぐわかるギリシア・ローマ神話の絵画 2,200円
※いずれも10%の税込み価格
2019年10月21日 17:10
当館では約16,000点の作品が所蔵していますが、展覧会などで外部の美術館に貸出中の場合があります。ご来館いただいたのに「あの作品がない!」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、各地で新たな光を当てられる所蔵作品たちを応援してもらえると幸いです。
その一部として今回は、ジャン=ミシェル・バスキア《無題》、仙厓義梵の作品群をご紹介します。
福岡市美術館リニューアルオープン記念展での展示の様子。中央がジャン=ミシェル・バスキア《無題》。
近現代美術コレクションの中でも人気のバスキア《無題》は、東京・森アーツセンターギャラリーで現在開催中の「バスキア展 メイド・イン・ジャパン Jean-Michel Basquiat : Made in Japan」に貸出中です。12月以降に当館での展示を再開する予定です。
バスキア展 メイド・イン・ジャパン Jean-Michel Basquiat : Made in Japan
2019年9月21日(土)~11月17日(日)
森アーツセンターギャラリー(六本木ヒルズ森タワー52階)
東京都港区六本木6-10-1
https://www.basquiat.tokyo/
「ZENGA 白隠と仙厓展」出品作品 仙厓義梵筆《天狗図》
江戸時代 19世紀 石村コレクション
また、現在企画展「仙厓―小西コレクション」を開催中ですが、当館には他にも多数の仙厓作品がございます。その一部をお貸し出ししているのが滋賀・佐川美術館にて開催中の「ZENGA 白隠と仙厓展」です。こちらの《天狗図》以外の作品もお貸出しています。
ZENGA 白隠と仙厓展
2019年10月01日(火)~12月01日(日)
佐川美術館
滋賀県守山市水保町北川2891
http://www.sagawa-artmuseum.or.jp/
※いずれも展覧会詳細は開催会場にお尋ねください。
2019年10月18日 13:10
どーも。館長の中山です。当館のことではないし、しかも来年3月のことなのですが、東京の国立新美術館で「古典×現代2020―時空を超える日本のアート」という展覧会が開催されます。ネットの告知ページを開くと、ドーンと当館の仙厓作品「円相図」(石村コレクション)がでてきてうれしいかぎり。
現在当館で開催中の企画展「仙厓―小西コレクション」も大変好評をいただいています。30年来のおつきあいをさせていただいている福岡市内在住の小西昭一さんから近年一括寄贈していただいた仙厓作品を、これもドーンと一挙にお披露目。仙厓さん、江戸時代後期のお坊さんですが、いまでも人気なんです。ゆるカワのキャラだとか、ヘタウマの元祖だとか、古臭さを感じさせない超時代性?があるのは確かです。だからでしょうね。国立新美術館の展覧会では現代作家菅木志雄さん(昔、当館でパフォーマンスしていただいたこともある)とコラボするようで、いったいどういう展示になるのか楽しみです。
なんて言っていたら、10月16日、出光興産の出光昭介名誉会長と、出光美術館館長の出光佐千子さんをはじめとするお歴々が来館され、「仙厓―小西コレクション」をご覧になりました。門司の出光美術館でも「仙厓と禅の美」展が開かれています。なにしろ出光美術館には、出光佐三氏が収集した千点を優に超える仙厓作品の大コレクションがありますからね。次にくるのが当館のおよそ300点のコレクションです。
さてさて、いま当館でご覧になれる作品から1点、とんでもないのをご紹介しておきましょう。
仙厓義梵筆《牛図》
いかがですか。とんでもないでしょう。ヘタウマじゃなくてヘタヘタじゃないかと。「此牛妙妙」と仙厓さんみずから書いていますが、妙(みょう)妙(みょう)というのはきわめてすぐれているという意味。嘘でしょ。嘘ですよね。モーモーと鳴く牛ではなくミョーミョーと鳴く牛?それとも妙妙じゃなくて奇妙?そもそも牛は禅宗では悟りの象徴です。仙厓さんがつかまえた牛(悟り)はこういう姿なのかもしれません。牛のおなかに「仙厓」のハンコが押されていますから、これ、仙厓さんその人かも。
白状すると、わたしはもう30年以上も仙厓さんとつきあっています。本も三冊ほど書きました。講演や講義は両手両足の指では全然たりないほどやりました。でも、わたしは仙厓さんの研究者じゃなくてともだちです。だって、こういう絵を描く人ですよ。研究対象とか呼べないです。わたしは禅のことは素人なので弟子というのもおこがましい。だからともだち。ですよね。仙厓さん。それにしても、あなたは死んで180年以上もたつのに、元気ですね。